株式投資を始めて、経済ニュースを見る・聞くようになると聞きなれない用語がたくさん出てきて、混乱することがあるかと思います。私も最初はそうでした。とくに株価に関するニュースでは株価の推移を表す指数(インデックス)の名前はよく出てきます。今日は投資初心者の方に向けて、米国株式の代表的な株価指数である、NYダウ平均、ナスダック総合、ナスダック100、S&P500、ラッセル2000について簡単にまとめてみました。

NYダウ平均

正式には「ダウ工業株30種平均」と呼ばれ、アメリカで最も古い株価指数です。アメリカの経済新聞「ウォールストリート・ジャーナル」の発行元であるダウ・ジョーンズ社がニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQに上場している企業から選んだ30銘柄から算出される株価指標です。アメリカを代表するクオリティの高い企業の動きを表す指数とみなされています。

2021年5月現在NYダウに組み入れられている30企業は以下の通りです(ティッカーシンボル順)。カッコ中のアルファベットは「ティッカーシンボル」と呼ばれる、企業の識別記号です。アップルやコカ・コーラ、マクドナルドなど誰でも知っている企業が含まれているのが分かると思います。組み入れられている銘柄は数年に一度変更されます。

1アップル(AAPL)
2アメリカン・エキスプレス(AXP)
3ボーイング(BA)
4キャタピラー(CAT)
5シスコシステムズ(CSCO)
6シェブロン(CVX)
7ウォルト・ディズニー(DIS)
8ダウ・デュポン(DWDP)
9ゴールドマン・サックス・グループ(GS)
10ホーム・デポ(HD)
11IBM(IBM)
12インテル(INTC)
13ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)(JNJ)
14JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)
15コカ・コーラ(KO)
16マクドナルド(MCD)
173M(MMM)
18メルク(MRK)
19マイクロソフト(MSFT)
20ナイキ(NKE)
21ファイザー(PFE)
22プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG)
23トラベラーズ(TRV)
24ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)
25ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)
26ビザ(V)
27ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
28ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
29ウォルマート(WMT)
30エクソンモービル(XOM)

ナスダック総合

ナスダック(NASDAQ)は新興企業(ベンチャー企業)向けの株式市場で、1971年に世界初の電子株式市場として設立されました。ナスダック総合指数はナスダックに上場している全ての銘柄を時価総額加重平均で算出した数値です。時価総額で加重平均するとは、その時点での企業の時価総額(株価×株式数)の大小を反映させて計算するということです。つまり時価総額の高い企業の業績によって指数が影響されやすくなるというわけです。1971年2月5日の時価総額を基準値100として算出しています。新興企業の業績(グロース株)の動向を示す指標です。

ナスダック100

ナスダックに上場する金融関連を除いた銘柄のうち、時価総額上位100銘柄の時価総額を加重平均して算出した指数です。ダウ平均や後述するS&P 500と異なり、ナスダックに上場されている銘柄であればアメリカ以外で設立された会社も含むといった特徴があります。基本的にはハイテク企業の業績(いわゆるハイパーグロース株)の動向を示す指数です。

ナスダック100に含まれる上位10銘柄は以下のとおりです(2021年3月末時点での時価総額順)。

1アップル(AAPL)
2マイクロソフト(MSFT)
3アマゾン・ドット・コム(AMZN)
4テスラ(TSLA)
5フェイスブック(FB)
6アルファベット(GOOGL)
7エヌビディア(NVDA)
8ペイパル(PYPL)
9インテル(INTC)
10コムキャスト(CMCSA)

S&P500

アメリカの格付会社であるスタンダード&プアーズ社が定めている株価指数で、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダックに上場している企業から代表的な500社を選定して算出しています。米国で時価総額が大きい主要500社で構成する、時価総額加重平均型の指数です。組入銘柄の選定基準は米国に本拠地を置き、時価総額が98億ドル以上、4期連続黒字など厳格な基準をクリアした優良企業で構成されています。アメリカの優良大企業の業績を示す指数です。

S&P500に含まれる上位10銘柄は以下のとおりです(2021年5月22日時点での時価総額順)

1アップル(AAPL)
2マイクロソフト(MSFT)
3アマゾン・ドット・コム(AMZN)
4フェイスブック(FB)
5アルファベット(GOOGL)
6JPモルガン・チェース(JPM)
7ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
8ウォルマート・ストアズ(WMT)
9ユナイテッド・ヘルス(UNH)
10ビザ(V)

ラッセル2000

米コンサルタント会社のラッセルインベストメント社が1984年に開発した指数で、ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQなどに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の時価総額加重平均型の株価指数です。アメリカの中小企業の業績を示す指数です。小型株(中小企業の株)で構成されることから景気に敏感に反応する傾向にあり、暴落の先行指標として使われています。

まとめ

以上、米国株式の代表的な株価指数である、NYダウ平均、ナスダック総合、ナスダック100、S&P500、ラッセル2000について簡単にまとめてみました。経済ニュースを聞いているとNYダウやS&P500、NASDAQという言葉はよく耳にすると思います。また、同じNASDAQでも「ナスダック総合」と「ナスダック100」は違う指数だということは、株式初心者の中には知らない人も多いのではないでしょうか。

現在、世界一の時価総額を誇るアップルはいろんな指数に組み込まれているのが分かりますね。ちなみに2021年4月現在の世界の時価総額ランキング(TOP20)は以下のようになります。日本企業の最高位は48位のトヨタ自動車です。日本人としてはちょっと寂しい感じがしますね。

1アップルアメリカ
2マイクロソフトアメリカ
3サウジアラムコサウジアラビア
4アマゾン・ドット・コムアメリカ
5アルファベットアメリカ
6フェイスブックアメリカ
7テンセント・ホールディングス中国
8テスラアメリカ
9バークシャー・ハサウェイアメリカ
10アリババ・グループ・ホールディング中国
11台湾積体電路制造(TSMC)台湾
12サムスン・エレクトロニクス韓国
13JPモルガン・チェースアメリカ
14ビザアメリカ
15ジョンソン&ジョンソンアメリカ
16ウォルマートアメリカ
17貴州茅台酒中国
18LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンフランス
19マスターカードアメリカ
20ユナイテッドヘルス・グループアメリカ