サヤカ、シュン、今日は人生の成功についての話をしようと思う。誰もが「人生で成功したい」と思っているはずだから、二人にとっても大切な話になると思う。

成功って何?

多くの人は「成功したい」、「幸せになりたい」と思っているけど、その思いは漠然としていて「どうなったら成功したと言えるの?」「どうなったら幸せになれるの?」と聞かれてもすぐに返答できないと思う。どうなったら成功と言えるのか分からないのに、成功するのは無理だよね。だから、まず成功とは何かを明確に定義することから始めないといけないと思う。

実際、成功の定義は人それぞれで、「お金持ちになりたい」とか「有名になりたい」といった富や名誉を求める人もいれば、「好きなことをして暮らしたい」「遊んで暮らしたい」といった楽な人生を歩みたいという人もいる。さらには「医者や弁護士になって人の役に立ちたい」など、自分の能力を発揮して世の中を良くしたいと思う人もいるだろう。

ここで成功を2つの軸で考えることができるんじゃないかと父さんは思うんだ。1つは、“自分のため”か、社会や周りの人など“他者のため”という軸。もう一つは、苦労してでも何かを勝ち取りたい、努力して何かを成し遂げたいという“努力をいとわない”方向と、大変なことはできるだけ回避して“楽をしたい”という方向の「努力志向―努力回避」という軸があるように思う。

図にまとめると

といった感じかな。

自分のために生きたいか、それとも他人のために生きたいか。努力をいとわないか、それとも楽をしたいか。この2つの軸で考えると、少しは成功の定義がスッキリするんじゃないかな。そもそも人生に正しい答えなんてないから、別にどれが正解というものはないと思うけど、世間一般的には努力して自分のために何かを勝ち取る方向(努力志向&自分のため)が“成功”ととらえられているように思う。だけど今日の話で二人に伝えたいのは、世間的な成功の定義にとらわれないで、自分なりの成功の定義をしてほしいということだ。

価値観と成功

前に人生の価値観マップを作ろうという話をしたと思うけど、自分なりの成功を定義するために、自分が人生で何を大切に思っているかを明確にすることが必要だと思う。

ただ、成功しないと幸せになれないと思っている人もいるけど、幸せは必ずしも成功と同じ意味ではないんだ。成功できなくても幸せになれるし、成功したからといって幸せになれるとも限らないからね。これについてはまた別の機会に話そうと思う。でも、幸せと成功は全く関係ないといったらそうではなく、大いに関係していると父さんは思う。成功しても幸せになれないのは、そもそも間違った目標を立てて成功(その目標を達成した)したからだと思うし、成功しなくても幸せなのは、世間一般的な華々しい成功がその人の追い求めているものではなかったからだろうと思う。

サヤカとシュンには(世間一般的な意味で)「成功してほしい」とは思っていないけど、幸せにはなってほしいと思っている。そのために自分なりの成功を定義して、自分の人生を自分の意思で選択していくことが大切だと思うんだ。だからまだ自分の人生の価値観マップを作っていないなら、まずはそれを作ってもらいたいと思う。

成功の定義は変化する

自分の価値観を見つめなおしていくうちに、最初は有名になることやお金持ちになることが成功だと思っていたけど、本当は違うものを求めていたことに気づくこともあると思う。若い時はお金や名声にあこがれていても、年齢を重ねて、周りとの人間関係や社会での立ち位置が変わってくるにつれて、自分の価値観も変わってくるものなんだ。だから、成功の定義が年齢とともに変化してもおかしくない。だから今の時点での自分にとっての成功が世間一般的な成功の定義と同じであっても構わないし、それを追い求めればいいと思う。

人間には承認欲求っていうのがあって、周りの人から認められたいと強く願っているものだ。だからこそ、お金持ちになったり有名になったりと社会的に成功したいと多くの人が思うんだろうね。だけど、そういったことが必ずしも周りの人から認めてもらうことにつながるわけじゃないから、社会的に成功したあとで「これは自分が求めている物じゃなかった」と気づいて後悔する人もいる。

父さんも結婚する前は、自分の仕事の業界において一目置かれるような存在になりたいと思っていたけど、今はそういったことは目指していない。まあ、そのような存在になれるほど父さんに能力がなかったってこともあるんだけど、社会的な成功が自分の幸せには繋がらないと気づいたということのほうが大きいと思う。

今日の話の最初に、成功の定義には「自分のため―他者のため」の軸があるんじゃないかと言ったけど、若い時は自分のための成功を追い求める傾向があるだろうし、それが段々と周りの人や近くのコミュニティ、さらには未来の世代や人類全体のために生きたいと思うようになるんじゃないかなと父さんは思う。それは自分の寿命は有限で、自分はいつか死んでこの世からいなくなってしまうけど、自分が生きた証を残したいという人間の根源的な欲求があるからじゃないかな。父さんがこのブログを始めたのも、少なからずそんな気持ちがあるからだと思う。

最後に1つだけ言っておくと、本当の成功は周りの人から喜んでもらえることをすることじゃないかなと父さんは思う。周りの人が喜んでくれることをすれば、自然に周りから認めてもらえるし、結果としてお金となって戻ってくることもある。お金というのは感謝を分かりやすいかたちにしたものだからね。さらに、他人から感謝されることで自分の立ち位置というか居場所が見つかるし、承認欲求も満たされるので幸福感にもつながる。それらすべてが合わさって「人生の意味」を感じることができるようになるんじゃないかな。「情けは人の為ならず」のことわざ通り、他人のために何かをすることが回りまわって自分のためになるんだ。だから成功を考える上で、他人の役に立つという方向を考えてみることは大切なんじゃないかなと思う。

まとめ

サヤカとシュンには、一般的な社会の価値観に流されずに、自分自身の価値観を見出して、自分なりの成功を定義してほしい。それが人生の充実感や幸福感につながると父さんは信じている。

今日の話はこれでおしまい。じゃあ、またね。