以前、時間を投資するっていう話をしたけど、別の説明の仕方ができるなと思ったので、今日はまた時間の使い方について話をしようと思う。本質的には前の話と内容は同じだけど、時間をどう使うかはとても大切だから、いろいろな角度から説明することでさらに理解してもらいたいんだ。

それは今やるべきこと?

時間の使い方で気をつけないといけないのは、いま何をするかを決めるということだと父さんは考えているんだ。

時間を何に使うかを考えるときシンプルなルールは

  • 今しかできないことを優先する。
  • いつでもできることは後回しにする。

というものだと思う。これが今日話をしたい「タイムシフト」ということで、「時間をずらす」という意味だ。ものごとをやる順序が大切っていうことだと思ってもらっていいよ。

分かりやすい例を1つ挙げよう。観たいテレビ番組があったとする。1時間の番組だとしたら、リアルタイムで見ると1時間を費やすことになる。リアルタイムで観ないで録画したものを観ると、CMはスキップしたり、興味のないところは飛ばすしたり、見たいところだけ見ることができるから、結果として1時間のテレビ番組を30分で見ることができるかもしれない。そして番組が放映されている1時間を別のことに充てたら、時間が有効活用できる。これが時間をシフトする例だ。

時間の価値とは

時間の価値が高いとはどういう意味かということを理解してもらうために、別の例を出して話そう。

5000円の図書券と5000円現金があったとする。どちらも同じ金額だけど、どちらが欲しいと聞かれたら多くの人は現金を選ぶと思う。図書券は本の購入にしか使えないのに対して、現金はどんな店でも使えて便利だからね。

時間にも、何にでも使える時間とそうでない時間があるんだ。たとえばエネルギーにあふれている時間は何でもできるのに対して、疲れている時間はできることが限られている。自宅にいるときは好きなことができるのに対して、通勤・通学している時間はできることが限られている。何でもできる時間は、さっきの図書券と現金の例で言えば「現金」にあたるもので、できることが限られている時間(図書券)よりも価値が高いというわけだ。この点はいいかな?

朝はゴールデンタイム

さっき「エネルギーにあふれている時間は何でもできるのに対して、疲れている時間はできることが限られている」と言ったけど、通常、朝の時間帯は睡眠をとったあとだからエネルギーがたくさんあっていろいろなことがはかどる時間帯なんだ。それに対して夜の時間は一日活動した後だから疲れがたまっていて、難しいことをやる気にはならないことが多い。

そう考えると一日のなかで朝のほうが時間の価値が高くて、夜になるにつれてその価値が下がってくると言えると思う。同じ1時間でも、朝の1時間と夜の1時間では、前者のほうが生産性という意味で、はるかに価値が高い。実際、同じ仕事をするのにも、夜疲れてからだと2時間かかるのに、朝だと1時間で終わるということも珍しくない。この場合、朝の時間は夜の時間の2倍の価値があると言える。このように朝の時間はゴールデンタイムなんだ。

ゴールデンタイムに何をするか

じゃあ、朝のゴールデンタイムに何をすればいいだろう?エネルギーにあふれている時間にしかできないことは何かを考えたらいい。それはやらないといけないけど、あまりやりたいくないことだ。

多くの場合、大切なことは難しかったり、やりたくなかったりすることが多い。勉強でも苦手な部分やまだ理解できていない部分を勉強することのほうが、成果(テストでの点)に結びつきやすいから、得意なことばかりやるよりも大切だと言える。でも、そもそも苦手な部分やまだ理解できていない内容の勉強ってやりたくないものだよね。仕事も同じで、苦手なことや大変なことは後回しにしがちなんだけど、そういった仕事のほうが重要なことが多いんだ。だから、そういったことを朝のアタマの働きが活発な時間帯にやるといい。

時間の投資とタイムシフト

前に話した「時間を投資する」っていうことと今日話した「タイムシフト」にどういったつながりがあるの?と思うかもしれないので、追加で説明をしておこう。

投資の考えは、「お金や時間といった今使えるリソースを効率的に使って、より大きな価値・利益(リターン)を手に入れるということ」だったよね。時間を投資するというのは、その時間でできることのうち、この時間を使わないとできないことをやることで、やらないといけないこと(仕事や勉強)を効率的に終わらせていくということなんだ。「難しいこと、重要なこと」と「簡単なこと」だったら、完了したときどちらがリターン・成果が大きいかといったら当然、前者だよね。だから、やる気が出ているときや、自由に使える時間帯に「難しいこと、重要なこと」からやっていこうというわけだ。

「タイムシフト」というのは、今の状況(エネルギー状態や、自由に使える時間かどうか)を考えて、今やっておくべき重要なことを優先して行うこと、つまり、やるべきことの順序やスケジュールを考えながら時間を使うことだ。これは時間を効率的に使うということでもある。時間を効率的に使えば、短い時間で多くの成果を出せる。つまり「時間を投資する」ということにつながるんだ。父さんが言いたいことは理解してもらえたかな?

実際にどうすればいいか

タイムシフトを実践するために、日ごろから「やることリスト」や「ToDoリスト」をつくっておくといいよ。

まずはやるべきことを全て書き出しておく。日ごろから、思いついたことはすぐにToDoリストに追加しておく習慣をつけるといい。父さんは付箋をつかって、やるべきことを書き出して、それをホワイトボードなどに貼り付けて、一覧にしている。そして重要度によって、付箋を並べ替えているんだ。

そして一日のスケジュールを決めるとき、たくさんあるやるべきことの中から、重要なものを優先して行うようにしている。また午後になって疲れてきたときはToDoリストを眺めて、「これだったら今できそう」ということを選んで行うようにしている。疲れてやる気がでないときでも、簡単なことだったら「今できそう」と思えるものだよ。

ToDoリストを作っておいて優先順位によって今やることを決めるというのは誰にでもできることだから、サヤカとシュンも実践してほしい。

今日の話はこれでおしまい。じゃあ、またね。