
サヤカ、シュン、今日はお金についての話だ。お金が大切なのは言うまでもないことだけど、お金を節約し貯めることに重点が置かれる傾向があると思う。でも、「人生楽しんだ者勝ち」がモットーの父さんからすると、お金を貯めてばかりで質素倹約を極めるような生活をするのは違う気がするんだ。今日は人生を楽しく豊かにするためにお金をどう使ったらいいかについて話をしようと思う。
見栄を張るためにお金は使わない

お金持ちというと高級車に乗っていたり、豪邸に住んでいるイメージがあるよね。車も家も「財産」と呼ばれるけど、財産には「地位財」と「非地位財」があるんだ。
地位財とはブランド品、宝飾品など、他人との比較で価値が決まるもののことだ。さっき言った豪邸や高級車も地位財だ。基本的にこれらのものは値段の高い低いでその価値が決まる。相対的な価値を持つものと言ってもいい。
それに対して非地位財とは、健康、自由、友情、愛情など他者との比較で価値が決まるわけではないもののことだ。絶対的な価値を持つものと言ってもいい。たとえば自分が健康であることはそれだけで価値があることで、他人がどうかは関係ないよね。
そして知ってもらいたいのは、幸福になるために地位財ばかりを買い求めるのは賢いお金の使い方ではないということだ。どんなことにも上には上がいるから、他人との比較や競争で幸福感を感じようとしても、幸福にはなりづらいからだ。高級車を購入して「こんな車を乗り回している自分はすごい」と思ったところで、自分より高い車を持っている人が身近にいることを知れば、そんな優越感はすぐに消え去ってしまうだろう。
それとは逆に、健康のために高いけど良い食材を買ったり、運動をするためにジムに通ったり、大切な人のために何か贈り物をするといったことは、幸福を感じられる賢いお金の使い方と言えるだろう。
ポイントとしては、誰かに見せなくても(それを持っていることを他の誰かに認めてもらえなくても)幸福感を感じられるかだ。他人に認めてもらえないと幸福感を感じられないものは地位財だから、そういったものを買うのは考え直したほうがいいかもしれない。
モノ消費よりもコト消費

「モノ消費」とはその名の通り、何かモノを買うことだ。それに対して「コト消費」とは何かを体験することにお金を使うことだ。そしてモノ消費よりもコト消費からのほうが幸福感を得られやすいことが心理学の研究から分かっている。
モノというのは買えば買うほど満足度の上昇が少なくなる。たとえば、車を持っていなかった人が車を手に入れればとてもうれしいが、すでに車を持っている人が2台目、3台目と車を買ってもそれほどうれしくは感じないだろう。
一方で旅行や習い事など、体験のためにお金を使う「コト消費」は幸福感を得やすい。昔行った旅行の写真を見返して思い出を話したりすることがあるけど、人は昔の出来事を思い返すとき幸せな気持ちになれるものなんだ。これを「思い出の配当金」と言ったりもする。そして人は多くの経験をすればするほど、「過去の思い出」によって人生の豊かさを感じられるようになる。だから、何か新しい経験ができる機会にお金を使うことは、幸せになるための賢いお金の使い方だと思う。
愛着を持てるものを買う

今の時代は100均などで安いものがすぐに手に入る時代だから、「安いからとりあえず買っておこう」と必要ないものでも買ってしまうし、「また買えばいい」とものを粗末に扱ったり、使い捨てにしてしまう傾向があると思う。
でも、物を買うことで幸福感を感じたいなら、長く大切にできる物を買うべきなんだ。値段が安くて粗末に扱ってしまう物を買うのなら、高くてもいい物を買って長く大事にするほうが幸福感を感じられる。というか別に値段が高いかどうかは関係ない。自分が愛着を感じられるものを選んで買うべきなんだ。
別の言い方をするなら、自分が価値があると感じるものには惜しみなくお金を使っていいということだ。ただしここでも他人に見せるためのものではないというポイントは忘れてはいけないよ。
まとめ
今日の話をまとめると
- 他人に「すごい」と思ってもらうためのモノ(地位財)にはあまりお金を使わない
- 自分の健康や大切な人のためにお金を使う
- ずっと記憶に残るような人生の経験ができることにお金を使う
- 愛着を持って長く大切にできるものを買う
ということになる。サヤカとシュンには賢いお金の使い方を学んで、人生を豊かに生きてほしい。
今日の話はこれでおしまい。じゃあ、またね。


