サヤカ、シュン、自分に自信をもつことは、人生をうまく生きる上で一番大切なものの1つだと父さんは思っているんだ。なので今日は自信をもつためにどうすればいいかについて話をしようと思います。
自信がある人ってどんな人?

自信がある人ってどんな人か思い浮かべてみて。
何事にも不安を感じることなく大胆に行動できる人だったり、努力したら何でも実現できるといった現実離れした目標を掲げる人を思い浮かべるかもしれないね。
でも、父さんが二人に持ってもらいたい自信っていうのは、そういった分かりやすい自信じゃなくて、もっと静かな自信というのかな、周りからは分からないけど内に秘めた自信のようなものを持ってもらいたいと思っている。話が抽象的だから、もう少し説明するね。
自信がある状態っていうのは、不安や恐怖を全く感じないということではないと思うんだ。むしろ父さんは恐怖や不安と自信は共存するものだと思っている。不安を感じることがあっても、「何とかなるだろう」という楽観的な考え方をして、情熱をもって前に進むことができる人、それが自信がある人じゃないかなと思う。
また、自信がある人というのは、自分ができることと、できないことの区別はちゃんと分かっているから、実現不可能な夢物語を語ったりするわけでもない。自分のできることを踏まえた上で、実現可能性があるけど簡単には達成できない目標に向かって行動している人、そういった人が自信がある人なんだと思うよ。
まとめると、自信がある人といのは①自分にできることは何かを知ったうえで、自分の能力より少し上のことに挑戦しようという気持ちをもっていること、そして②うまくいく方法がどこかにあるはずだと信じる楽観的な考え方ができる人だと思う。
見せかけの自信

自信がある人のなかには自分に自信がありすぎるのか、自分の能力、たとえば頭がいいことを鼻にかけて他人をバカにするような嫌な奴がいるかもしれない。もしくは他人に対して威圧的な態度に出る人がいるかもしれない。だから自信があること、特に自信を持ちすぎることに対して、悪いイメージを持っている人もいるように思う。だけど、そういった人は「見せかけの自信」を持っているだけだと父さんは思うんだ。
「見せかけの自信」を持っている人は、自信のなさや弱い自分を隠すために本当は能力がないのに偉そうにしているんだと思うよ。つまりは強がっているだけ。そのような人はどこかに不安を抱えていて、それを隠すために自分の強みがあることで威張ったり、他人を見下したりしているというわけ。こういった見せかけの自信を持つ人は、失敗して自分に能力がないのがばれるのが怖いので、口だけで行動しようとしないはずだ。
威張っている人や自己主張が強い人が必ずしも自信があるとは限らない。むしろ自信のなさを隠すためにそうしている場合が多いんだと思う。こういった間違った自信は持ってはいけないよ。
本当の自信は小さな成功体験の積み重ねから生まれる

じゃあ「本当の自信」を身につけるためにはどうしたらいいかということなんだけど、心理学の研究では、自信というのは成功体験を積み重ねていく中で作り出されていくものだと言われているんだ。成功といっても、一部の人しか成し遂げられない大きな成功でなくてもよくて、ちょっとした小さな成功を多く体験することが大切らしいよ。
『一生折れない自信のつくり方』という本にはこういうことが書いてある。
自信をつけるには小さな成功を積み重ねることが必要。小さな成功を積み重ねるには、今の自分にできることから取り組むことだ。
自信の大きさは、思っていることが実現した回数に比例する。つまり、頭のなかで描いている目標を達成した回数が、そのままあなたの自信となるのだ。
「できる」と思うためには「できた」という経験が欠かせない。
成功の秘訣はとてもシンプルなものだ。自分の実力よりも少しだけ上の目標を設定し、実行する。自分で決めたことを確実に達成していけば自信になる。
まさにこれが二人に伝えたいことだ。本当の自信を身につけるには、日々の生活のなかで小さな成功体験を積み重ねる、これに尽きると思うんだ。だから一朝一夕には自信は身につかない。自信は正しい習慣のなかから生まれると言ってもいいと思う。
小さな成功とは、たとえば、朝早く起きて勉強しようと決意をして、それを続けるといったちょっとしたことでいいんだ。ものすごく簡単なことでいいので、自分で決めたことをやる。自分との約束を守ることが自信獲得の第一歩だよ。まずは小さな目標を決めて行動を起こすことが大切だ。たとえば今日から毎朝、これまでより30分早く起きるといったことでも、週1回ジョギングをするといったことでも構わない。まずは簡単に達成できる目標やルールを決めよう。
父さんのことを少し話すけど、二人も知っているように父さんはマラソンをやってるでしょ。でも昔からやっていたわけじゃなくて、4年ほど前、ふとしたきっかけで10kmのマラソンに出場したんだ。それまでは何年もスポーツをしていなかったから、練習では2kmも走ったらバテバテになっていたけど、本番ではなんとか10kmを完走できた。そのときはとても達成感があったよ。その後、ハーフマラソン、フルマラソンにも挑戦した。マラソンを始めた当初は、ハーフマラソンの21kmなんて走るのは絶対無理と思っていたのに、マラソンの練習を始めて1年後にはハーフマラソンを完走できたし、2年半後にはフルマラソン42kmを走れるようになっていた。この経験は父さんに「やればできる」という感覚を強く持たせてくれたんだ。
おわりに
目標を立てて、それを達成することの積み重ねをしていくなかで、他のことでも同じように「できるはずだ」と信じられるようになる。たとえ失敗しても「いつかはうまくいくだろう」と思えるようになるから再び挑戦できる。挑戦を繰り返せば、多くのことはいつか達成できるだろうし、その可能性が高くなる。それがさらなる自信へとつながる。このサイクルが自信を生み出す源なんじゃないかなと父さんは思っている。だから二人にはまず目標を決めて、行動を起こしてもらいたい。
今日の話はこれでおしまい。またね。


