投資をしていると、そこは人生の縮図だなと思うことがあります。お金を増やすことが一番の目的だと思いますが、それ以外にも投資をすることで得られることがたくさんあります。今日はお金を増やす以外に、投資から得られるメリットについてまとめてみました。

世の中の流れに敏感になる

株価の上がり下がりは世界の動向を反映しています。アメリカや中国といった大国の間で政治的緊張が高まったり、コロナウイルスの蔓延など世界規模の異変は株価に影響します。また気候変動や災害といった海外での出来事も、作物や石油の価格へ影響したりしますので株価に影響します。ですので投資家はみんな世界の流れを気にしているものです。投資を始めるとニュースを気にするようになり、世界の流れに敏感になります

世の中の仕組みが分かる

株式投資を続けていると、あるセクターの株価が上がると、別のセクターの株価が下がるといった関連が見えてきます。セクターとは業種やテーマなど、企業の特性に着目して分類したグループのことです。たとえば、半導体を製造している会社やIT企業はハイテク関連セクターに分類されますし、製薬会社や保険会社はヘルスケア関連セクターに分類されます。一般的に景気が悪くなるとヘルスケアや生活必需品の企業の株価が上がり、回復期にはハイテク企業や金融企業の株価が上がる傾向があります。また好況期には製造業や消費財の株価が上昇します。このようなことが起こる理由としては、景気が悪くても生活に必要なものの消費は落ちないので生活必需品に関連する企業の業績は維持されますし、景気が回復している局面では今後の好景気に備えて設備投資が増えるのでハイテク企業の業績が良くなったり、金利の上昇が期待できるので金融関連の業績が上昇すると考えられます。また景気が良い時は物がたくさん売れるので、企業もどんどんと商品を製造するようになり、ものを作る企業の業績が上がります。このように世の中の仕組みが分かるというのも、株式投資をする利点の1つだと思います。

将来を予測するようになる

株で儲ける鉄則は「安く買って高く売る」ですが、今現在、株価が安く将来高くなる(と予想される)企業を見つけないといけません。さきほどの「世の中の仕組みが分かる」と関係しますが、景気の流れや世の中の動向が分かると、次にどのセクターの株価が上がるかを予測することができます。もちろん外れることも多いですが、それでも想像力を働かせ、この先どうなるかを考えることで思考力が身につくというメリットはあるように思います。

人生の悪い時期を耐えられるようになる

言うまでもありませんが、どの会社の株価も上がったり下がったりを繰り返します。その周期が短く、上下の幅が大きい株は「ボラティリティが高い」と言われます。反対にボラティリティが低い会社は、株価変動がゆっくりで値動きの幅も小さいのが特徴です。

保有している企業の株価が低迷している時期は「こんな株買わなければよかった」と思うこともありますが、辛抱強く持ち続けていれば、そのうち株価が上昇するかもしれません。こういった株価の上下を見ていると人生と似ているなと感じます。人生もうまくいく時期もあれば、悪いことが続く時期もあります。うまくいかない時期は何をしてもダメな気分になりますが、それを乗り越えて、あとからその時期を振り返ると当時感じていた気持ちが嘘のように思えたりします。苦しい経験が良い思い出になることもあります。株式投資をして株価の変動を見ていると、何事も良い時期も悪い時期もあるんだということを体感することができます。そういった経験を重ねることで、人生で悪いことがあっても一喜一憂せず、いつか良くなるということを信じられるようになるのではないでしょうか。

焦らず待てるようになる

我々のような一般投資家は、金融機関に勤めているプロの投資家と比べて、手に入る投資関連情報も投資にかけられる時間も限られています。そういった一般投資家が、プロの投資家に対して有利な側面があるとすれば、それは時間を味方につけることができる点にあります。時間を味方につけるというのは、長期投資を軸にして資産形成をすることです。プロの投資家は顧客がいて、限られた期間で成果を上げなければいけないので長期投資でじっくり資産が増えるのを待つという戦略を使えません。それに対して、一般投資家は自分のお金を運用しているので長期投資で時間をかけて資産が増えるのを待つことができます。またプロのトレーダーがやるような短期トレードはタイミングが命で、少しでもタイミングを逃すと利益を出せないどころか損をすることもあります。そのため一日中、画面に張り付いていないといけないわけですが、長期投資では売買のタイミングはそれほど重要ではありません。長期投資では株価変動のタイミングを予測することは不可能という前提に基づいて、全米株式インデックスなどの優良なインデックスファンドをドルコスト平均法で買い続けて、15年以上の長期保有をすれば、高い確率で資産は増えていきます。このようにじっくりと長い時間をかけて資産を形成するという考え方ができるようになることで、人生のあらゆる面で結果を焦らず、じっくりと成果を待つという姿勢が身につくのではないかと思います。

努力を継続できるようになる

先ほどの長期投資とも関係しますが、長期投資をする一番の利点は複利効果を得ることです。株式投資をしている人にとって、複利の力が絶大なのは、あらためて説明するまでもないかと思います。投資を始めたばかりのころは資産の上昇はゆっくりしたものですが、年数を重ねることによって指数関数的に上昇していきますこれは努力の継続と成果との関係にも当てはまると思います。学習でもスポーツでも、ある一定レベルを超えると成長が停滞する時期がやってきます。心理学の分野で「プラトー」と呼ばれるその状態では、努力してもなかなか成長しない期間が続くのが一般的です。そういった成長が実感できないときでも、努力を積み上げていけばいつか停滞期を超えて、さらなる成長が見込まれるものですが、成果が出ない中で努力を継続するのは困難なことが多いのも事実です。それでも、もしあなたが投資を始めて複利の力を理解できていれば、投資以外のことでも地道に努力を続ける姿勢を身につけることができるのではないでしょうか。

さいごに

今日は投資の経験が人生に役立つ側面について私の考えを紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。こういった利点もあるよという考えがありましたら、教えていただけると幸いです。