成功の定義は人によって違うけど、誰もが「成功したい」と思っているはずだ。「成功する」とは「よりよく生きる」と言い換えることができると思うけど、「よりよく生きる」とは自分の希望や理想を実現するために、自分の能力を高めたり、周りの人と良い関係性を保つことだと父さんは思っている。今日は「よりよく生きるため」に父さんが重要だと思っていることについて、自分の能力を高めるという側面から話をしようと思う。
1.学び方を知る

英語では「learn how to learn」と言ったりするけど、自分の能力を高め成長するためには、まずどうやって学べばいいかを学ぶ必要がある。これはダジャレじゃなくて本当に大切なことだよ。学び方は人それぞれで、ノートをきっちりまとめるのが性に合っている人もいれば、教科書を読むだけで内容が頭に入るという人もいるかもしれない。このあたりは「効率的な勉強法」に関することで、また別の機会に話をしようと思うけど、ここで言いたいことは自分に合った学習法を見つけておくことが大切ということだ。
アインシュタインは「教養とは学校で学んだことをすべて忘れたあとに残るもののことだ(Education is that which remains, if one has forgotten everything he learned in school.)」という言葉を残しているけど、実際、大人になったら学校で学んだことの大半は忘れてしまうものだ。だから、学校で学ぶべきことは各教科の内容よりも、いかに学ぶかという自分に合った方法論を身につけることだと父さんは思っている。
またよくある勘違いとして、学ぶことを”単にものごとを記憶すること”だと考えている人がいるけど、学ぶとは知識を記憶すること以上のものだ。心理学によれば、学習とはものごとのつながりを知ることであり、新しい情報をすでに知っていることの中に組み入れること、さらに、ものごとの間に共通するパターンを見つけることと言われている。こういった「学ぶとはどういったことか」ということも知っておいてほしい。
2.本の読み方を知る(情報の効率的な入力方法を知る)

1で話した内容とも関係するけど、本などの情報源から効率的に情報を得る方法を身に付けることもとても大切だ。最近はインターネットで調べるだけということが多いかもしれないけど、体系だった知識を得るには本は欠かせない。だけど、何百ページもある本を何冊も読むのはしんどいし、時間もかかるから嫌だという人が多い。そういった人が誤解しているのは、本は最初から最後まで読まないといけないと思っていることだ。でも実は、本のなかで重要な部分は限られていて、そこにたどり着けたなら、極端な話、それ以外の部分は読まなくてもいいんだ。このあたりのことは以前にも話したので、見返してほしい。ここで言いたいのは、本に限らず、必要な情報を効率的に得る方法を身につけることが大切という点だ。
3.実際に行動する

1と2では情報のインプットが大切だという話だったけど、3はアウトプットに関する話だ。
世の中には本などで熱心に勉強しても、学んだことを行動に移さない人がいる。そういった人の多くは準備を万全にしてから行動しようと考えているんだけど、情報があふれ不確実な世の中で準備が万全になることはないから、いつまでたっても行動できない。
また頭の中で想像したことと、実際に起こることは全然違ったりする。だからまずは行動して、失敗から学んだり、必要な情報があればそのとき調べるといった姿勢が重要なんだ。
誰でも不意に何かいいアイディアが思い浮かぶことがあるだろう。でもほとんどの人は何も行動せずに終わらせてしまう。でも成長したいなら、思いついたアイディアは全てやってみるというくらいの気持ちでいいと思う。おそらく多くの場合、実行してもうまくいかないだろうけど、それでもやることが大切なんだ。何もしないよりは失敗したほうがいい。何がうまくいかないかが分かっただけ、失敗しても行動する意味がある。とにかく行動してみることだ。
4.想像力(=考える力)を鍛える

何でもやってみるのが大切とは言ったけど、全財産を失ったり命の危険があることなど、失敗すると取り返しがつかないことは当然慎重にならないといけない。そのためには、結果を予測する能力を身につけることが重要だ。
始めたばかりのころは誰でも失敗するものだ。でも経験を積んでいくと、どんなことでも成功する確率が高くなってくる。それは頭のなかで想像したことと、実際に起こることが一致してくるからだ。
「考える」とはまだ現実のものとはなっていない可能性をいくつも想像すること、つまり将来を予測することだから、頭がいい人は想像力も高い。逆に言うと、「頭が悪い=想像力がない」となる。だからいつもとは違う視点に立つこと、たとえば他人の立場に立てるかどうかは、頭の良さと関係している。未来を予測する能力(=想像力)は、まさにものごとを考える思考力でもあるんだ。
人生は選択の連続だ。「今日の昼何を食べるか」といったあまり重要でない選択から「結婚相手を誰にするか」といった人生を左右する選択まで幅広いけど、その1つ1つで自分の選択がどういった結果をもたらすのかを考えることが人生をよりよく生きることにつながる。考える力=将来を予測する想像力が高くなれば、人生がうまくいく確率も上がる。だから、想像力(=思考力)を鍛えることはとても大切なんだ。
想像力を鍛えるには、身の回りのことや世の中の流れに対して、「もし~ならどうなるのか」と現在の状況から将来どのようなことが起こるのかを自分なりに予測してみるといい。そういった予想を書き記しておき、将来に答え合わせをすることで、次第に未来を予測する能力が身についていくだろう。
5.健康を維持する

最後に挙げるのは健康だ。健康が重要なことは誰もが知っているけど、健康なうちはその大切さを忘れがちなのも事実だ。ついつい食べ過ぎたり、睡眠不足になったりと不規則な生活を送ってしまうことは誰にでもある。でも、どんなにお金があっても、自由な時間があっても、健康でなければ人生を楽しむことはできない。病気や睡眠不足のときは頭がちゃんとはたらかないから、やりたいこともできないし、創造的なアイディアも浮かんでこない。健康は自分の能力を発揮するための土台なんだ。
学校の成績や会社での出世競争など、世の中は競争にあふれている。そんな世界で生き残るために、多くの人が頑張りすぎてしまうという現実がある。だけど、世の中、自分より能力が高い人は必ずいるものだ。でもそれは残念なことではなく、むしろ喜ぶべきことだよ。だってその人から学べることがあるわけだし、助けてもらえるかもしれない。人生を他者との競争と考えるか、協力と考えるかがその分かれ道だ。
人には誰にでも得意なものがある。気の合う仲間同士、自分の得意な部分を出し合って、協力することが「よりよく生きること」の1つの形だと父さんは思っている。
1~4のアドバイスで自分のスキルや能力を向上させるヒントについて話をしたけど、何のために能力やスキルを高めるのかを考えてほしい。誰かに勝つために健康を害してまで努力するのは人生の方向として間違っている。サヤカとシュンには、他人に優越するためではなく、誰かと協力関係を持って助け合うために自分を磨いてほしいんだ。
さいごに
今日は、よりよく生きるために自分の能力を高める方法について話をした。次回は別の側面から、人生をよりよく生きるための方法について話をしようと思う。


