これまでに「自分の人生には責任をもたないといけない」と何度か言ってきたと思う(たとえばこれとかこれ)。だけど抽象的な話だから、もしかしたら「よく分からない」とか「何となくは分かるけど具体的には分からない」と感じているかもしれない。ふとそう思ったので、今日改めて「自分の人生に責任を持つ」という意味について説明しようと思う。

自分の人生に責任を持つとは、自分の身の周りに起こっていることは全て自分に原因があると考えることなんだ。こういった考え方は「原因自分論」と呼ばれたりもする。別の言い方をすると、何か悪いことが起こってもすぐに他人に原因があると考えないということだ。

こう言うとおそらく「他人が悪いこともあるはずだ」「自分が悪いとばかり思っていたら落ち込んでうつ病になってしまうんじゃないの?」といった疑問や反発があると思う。これらは誤解なんだけど、理解してもらえるようにもう少し詳しく説明していこう。

すぐに他人のせいにする人

たとえば、部下に対して「あいつは根性がない」とか、同僚や友達に対して「自分はこれだけやっているのに(周りの人は助けてくれない/周りの人はあまり働いていない)」と愚痴を言ったり、「あなたに言われたからそうしたのに」と他人に言いがかりをつけるような人が周りにいないだろうか。

このように世の中には何か悪いことが起こるとすぐに誰かが悪いと、他人に原因を求める人がいる。もちろん、そのやり玉に上がっている人が何か失敗をしたり、悪いことをしたという場合もあるだろう。

でもここで立ち止まって考えてほしい。他人を批判しているその人は、批判すること自体が目的になっていないだろうか?つまり、うまくいっていない現状を良くしたいと思っているのか、それともただ単に誰かが悪いと攻撃して満足しているのかを見分けないといけない。

もし、他人を攻撃して自分がスッキリしたいといった、自己満足のための批判しているのならそのような人とは関わらないほうがいい。このことは以前、「距離をおいたほうがいい人の特徴5つ」という内容で話をしたと思う。

そうではなく問題を解決したいと思っているとしても、多くの場合、他人を批判することは問題の解決にならない。なぜなら犯人捜しをすることは後ろ向きで非建設的な考え方であって問題解決にはつながらないからだ。問題を解決するにはこれからどうすればいいかという前向きの思考をしないといけない。それに実際にその人に非があったとしても、批判されたら防衛的になって反発してしまうだろう。これではその人との関係性が壊れてしまい、さらに問題は悪化する。

自分の選択(そしてその結果)に責任を持つ

誰かのことを批判ばかりしている人は自分で責任を取らないわけだから、ある意味人生から逃げているとも言える。そのような人は、自分の意思で人生の選択をしてこなかったんじゃないだろうかと父さんは思う。人生において、親や教師、周りの人から言われて何となく決断をしてしまう人がいるけど、他人から言われたから何かをやるということを繰り返していると、失敗したりうまくいかなかったとき、その人のせいだと思うようになる。そして他責思考が習慣になってしまう。このように他人のせいにする人は自分の人生を生きていないと言えるだろう。

株式投資でもそうだ。誰かが上がると言った株を買って損をするとその人を批判する人がいるけど、そもそも投資は自己責任ということが分かっていない。誰が何を言ったかに関係なく、その株を買うという最終決定をしたのは自分なんだから自分に責任があるんだ。それが分からない人は株式投資をするべきではないと思う。

話がそれたけど、いつも誰かが悪いと犯人探しをしてしまう他責思考の人は、当然周りから煙たがられ、避けられるから最後には孤立する。その結果、周りの人から協力してもらえなくなり、他のことでも人生がうまくいかないという悪循環に陥ることになる。だから「誰かが悪い」という他責思考はやめるべきだ。

他責思考の人にならないためには人生の選択は自分の意思で決めると意識的になること、そしてその結果が悪くても、それを受け入れる覚悟を持つことが肝心だ。自分で自分の人生の選択をするというのは、自分勝手に生きることじゃない。当然、自分の行動や選択で思いがけず誰かに迷惑をかけたり傷つけたりしたのなら、謝ったり話し合って折り合いをつけないといけない。でも人生でどうしてもやりたいことがあり、それで他人に迷惑をかけることが不可避なのであれば、ときに悪者になる覚悟も必要になる。他人から嫌われるといった望ましくないことが起こるとしても、それも含めて受け入れる強い信念と覚悟を持つことが自分の人生に責任を持つということなんだ。

実際、世の中で偉業を成し遂げてきた人は、心の底から何かをやりたいという信念に基づいて自分で道を選んできたんだと思う。そのような人は他人のせいになんてせずに、常に今の状況を切り抜けるにはどうしたらいいかを考えているはずだ。

自分ができることを淡々と行う

もう一つの疑問「自分が悪いとばかり思っていたら気分が落ち込んでいってしまうのではないか」に対して答えよう。

原因が自分にあると考えることは、今の状況で自分がコントロールできることは何かを考えることであって、自分を責めることではない。自分が悪いとばかり思うのは、後ろ向きな思考であって、自分の人生に責任を持つこととは違う。何かうまくいかなかったときに、自分がこれからどう対処するのか、具体的な行動を考えることが責任をもつということなんだ。

たとえば誰かがミスをしたなら、ミスが起こりにくいように仕組みを変えてみる。誰かが自分の意見に反対したり理解してくれないなら、伝え方を変えてみる。人間関係で問題が起こったなら、話し合いをしたり、場合によっては距離を置いて関係を切る。相手に非があったとしても、状況を改善するために自分ができることを考え提案する。そうすることで相手も自分の非を受け入れやすくなるだろう。このようにまずは自分が行動して変えられること、今できることを見つけることが問題の解決につながるんだ。

もちろんすべてをコントロールすることはできない。その最たるものは他人だ。だからこれまで何度も言ったように他人に変わってもらおうと思ってはいけない。相手が悪いと思うのは、どこか相手に変わってほしいと期待しているんだ。でも他人を変えることはできない。あくまでも変えられるのは自分の考え方や行動だけなんだ。これはとても重要だから覚えておいてほしい。

さいごに

誰かのせいにして生きるのは、自分の人生に対する責任から逃げる卑怯な生き方だと思う。サヤカとシュンにはそのような人間にはなってもらいたくない。逆に原因自分論で考えていると、自然と良い人が集まってきて豊かな人間関係ができるものだ。今日の話はとても大切だから、何度も読み返してほしい。

今日の話はこれでおしまい。じゃあ、またね。