
今日は本を読むときに気をつけたほうがいいポイントについて話をしようと思う。本を読むことが大切だということは誰もが思っていることだし、学校でもそう教えられてきたと思う。たしかにその通りで、本を読むことで人間として成長したり、人生が豊かになったりするから積極的に読んだほうがいい。本を読む習慣がある人とそうでない人では、長い目で見ると大きな差が出てくると思うよ。
世の中には、マンガや雑誌、小説、実用書や教科書などいろんな種類の本があるよね。本の読み方は人それぞれだし、そもそも本を読む目的も千差万別だ。本を読むこと自体が楽しいから読む娯楽としての読書もあれば、仕事や勉強で必要だから読むという場合もある。娯楽や時間潰しとして本を読むのであれば好きなように読めばいいけど、仕事や勉強など何かの必要に迫られて読書をするときには効率を考えたほうがいい。でないと本を読むのに時間ばかりかかってあまり成果が得られないということになるからね。
だから今日は自己投資としての読書という側面で話をしたい。つまり新しい知識やスキルを得て、自分が成長することを目的とした読書だ。特に“投資”という観点で言うと、読書には本の代金や本を読むための時間がかかるわけだ。そういったお金や時間といったリソース(資源)を使って、将来的により大きな価値を得るためにはどうしたらいいかについて話をしたい。読書についてはいろいろ話したいことがあって長くなりそうだから、何回かに分けて話をするね。今日は多くの人が持っている読書にまつわる誤解について話をしようと思う。
よくある読書の誤解
誤解1.最初から最後まで読まないといけない
学校の授業では教科書を最初から一字一句読んだりするから、本は最初から最後まで一字一句きちんと読まないといけないと思っている人が結構いる。だけど自己投資としての読書ではこの方法は間違いで、本を最初から最後まで全部読む必要はない。自分に必要な部分だけ読んで、それ以外のところはどんどん読み飛ばしていけばいい。少し読んで、自分が思っていた内容でなかった場合やつまらない場合は、そこで読むのをやめてしまっていい。というより読むのをやめるべきだ。自己投資としての読書においては「時間は有限でありお金よりも貴重なもの」という認識が必要だ。「せっかく買ったんだから全部読まないともったいない」とは思わないこと。
誤解2.本はきれいに扱うべき
物を丁寧に扱うことは本来褒められるべきことなんだけど、本に関しては積極的に“汚す”べきだと思う。“汚す”というのは、大切な箇所に線を引いたり、読んでいて頭に浮かんだことを本のページに書き込むということだ。また、ドッグイヤーといって、大切なことが書かれているページの片隅を折り曲げるということも良い方法だ。付箋があるならそれを貼ってもいい。もちろん図書館で借りた本や他人の本にこういったことをしてはダメだけど、基本的に重要な本は自分で買って読むべきだと父さんは思う。いろいろと書き込まれた本は自分オリジナルの貴重な本になるはずだ。
誤解3.一度読んで内容を理解しようとする
本を読んでいるときは分かった気がしていたけど、読み終えたとき本全体として何を言っているのか分からないということがあるんじゃないだろうか。そんなとき「一度読んだだけで全体の内容をすんなりと理解できたらいいのに」と思うかもしれない。でも一度読んですぐに理解できる本というのは、自分のレベルから見て低い内容、つまり分かりきったことしか書いていないということかもしれない。そのような本を読んでも新しい学びはあまりないだろう。役立つ本というのは、今の自分の知識レベルよりも少し上の本だ。そのような本は一度読んだだけでは、内容をすべて理解できなくて当然だ。だから「本は一度読んだだけで理解すべき」とか「一度通読すればOK」といった考えは持たないほうがいい。むしろ内容をちゃんと理解するために何度か読み返す必要がある。読み方を変えながら、何回かに分けて読むほうが効率的なんだ。実際のやり方については次回、話をしようと思う。
誤解4.本の内容は全部理解しないといけない
もしかしたら本を読んでいて、理解できないところが少しでもあると気になってしまうかもしれない。父さんは昔そうだったんだ。でも、本の内容は全部理解しなくてもいい。誤解1や誤解3とも関係するんだけど、本は理解できないところがあってもいい。極端な話、9割分からなくても1割、もっと言えば1ページでも、自分にとって役に立つ部分があればそれでOKというくらいの気持ちで良い。
また、読書においては著者の考えを完全に理解することよりも、本を読んで自分なりの考えが触発されることのほうが大切だったりするんだ。本を読んでいると、いろいろなアイディアや考えが浮かんでくることがあるけど、それを言語化して書き記すこと、つまりは読書メモや感想を書いて考えをまとめることが大切だ。そんな箇所が1つでもあればその本を読んだ意味はあると思っていい。
誤解5.本の内容は細かいところまで覚えておかないといけない
本を読み終わってしばらく時間が経つと内容を思い出せないということは誰もが経験することだと思う。「せっかく時間をかけて読んだのにもったいないな」と思うかもしれない。でも人間、忘れてしまうのはしょうがないことだ。誤解4のところでも話したけど、本を読んで考えたことや大切だと感じたところを自分の言葉でまとめておけば、その内容は自然と頭に残る。そして、その内容は知らず知らずのうちに“自分の考え”になっていく。読んだ内容が“自分の血肉”になっていくというわけで、これがまさに自己投資としての読書なんだ。
まとめ
今日は読書において多くの人が持っている誤解について話をしたけど、サヤカとシュンはどうだった?ここで挙げた誤解をいくつか持っていたんじゃないかな。次回は、実際に本をどうやって読んでいけばいいかについて話をしようと思う。





