前回、中学校と高学において公立学校と私立学校の学費の違いを調べましたが、今回は大学について国公立大学と私立大学でどのくらい学費が違うのかについて調べてみました。今の日本で、子供1人を大学に通わせる場合、平均としてどのくらいのお金が必要になるのでしょうか?

大学の学費について(文科省の資料)

まずは文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」という資料を見てみましょう。この資料には、昭和50年から令和元年までの国公私立大学の授業料と入学金の推移が載っています。

まずは国立大学について見ていきましょう。現在は入学金28万2千円、授業料は年間53万5800円になっています。平成17年から現在(令和3年)までは授業料は据え置きのようです。値上がりはしていますが、ものすごく高騰しているというわけではないようです。

次に公立大学ですが、令和元年において入学金は約39万円、授業料は54万円ほどになっています。授業料は年々、微増しているようですね。また入学料は私立大学よりも高く設定されているんですね。知りませんでした。入学金は平成21年をピークにやや減額していっていることが分かります。

最後に私立大学についてですが、平成30年時点で入学金が25万円ほど、授業料が約90万円になっています。入学金は平均で国立大学よりも低いんですね。しかも年々、減少傾向にあるようです。それに対して授業料は毎年増加していっていることが見て取れます。

こうして見るとやはり国立大学が一番費用は安く、学費が一番高い私立大学との差は40万円弱ほどあることが分かりました。また、公立大学は入学金が高い分、入学料がかかる1年目に限っては公立大学と私立大学では、25万円ほどの差と、国立大学よりは差が小さくなります。2年目以降は授業料の差になるので国立大学と同じく40万円弱になります。

学部による違い

国公立大学では学部に関係なく、入学金や授業料は一定ですが、私立大学では学部によって金額が変わってきます。実験や実習が多い理系の学部では、文系の学部に比べて、お金がかかるということを聞きますが、具体的な数字を見ていきたいと思います。

下の表は、文部科学省が公表している「平成30年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」という資料から抜粋してきたものです。

私立大学の学部を「文科系」「理科系」「医歯系」「その他」に分けて、授業料、入学料、施設設備費の内訳が載っています。

授業料では文科系が80万円弱、理科系が110万円ほど、医歯系は290万円ほど、その他は96万円くらいであることが分かります。やはり文系に比べて、理系のほうが高くなっています。医歯系は別格ですね。医学部の場合、大学によっては年間の授業料が1000万円を超える大学もあるようです。

入学料は文科系で22万円ほど、理科系で25万円、医歯系は100万円超、その他は26万円ほど。文科系が若干低い金額になっていますが、医歯系以外はそれほど大きく違わないようです。

つぎに施設設備費ですが、文科系で15万円ほど、理科系で19万円弱、医歯系で90万円弱、その他は23万円ほどとなっています。ここでも医歯系は別格ですが、文科系と理科系の差は数万円と思ったほど大きな差はないようです。

合計を見てみると文科系で116万円ほど、理科系で150万円ちょっと、医歯系は480万円ほど、その他が145万円くらいということが分かります。自分の子供が私立大学に行きたいと言った場合、どの学部に行くかで大きく費用が変わってくるので注意が必要です。