
サヤカ、シュン、これまで継続が大切だよっていう話を続けてきたけど、それをさらに理解してもらうために今日は数字を使った例え話をしようと思う。シュンは算数が得意だから、将来この話を読んだときに納得してもらえるかなと思ったんだ。
努力を積み重ねることはとても難しいことだと思う。日々の努力が続かない理由の一つに、成長を実感できないということがあると思うんだ。実際、一日何か懸命に努力しても、自分が前より進歩したと感じられることはまれだと思う。そのうち「自分は努力してもダメだ」と悲観的になって、努力をやめてしまう人がとても多いように思う。
でもどのくらい成長できるかを実感できれば、努力を続ける手助けになるんじゃないかと思うんだ。だから、努力によってどれだけ成長できるかを考えてみようと思う。
成長を計算してみる
努力による成長を数字を使って考えてみようというわけだけど、一日の努力でどのくらい成長できるだろうか?「これが正解」という数字は分からないけど、ここでは今の能力を1としたとき、一日の努力で0.1%つまり0.001だけ成長できると仮定してみよう。つまり一日努力したら、1.001に成長するというわけだ。おそらく感覚的に0.1%(0.001)というのは変化に気づかないくらいの違いと考えてもいいんじゃないかな。“1メートル”と“1メートル1ミリ”は同じみなしていいし、“1kg”と“1kg1g”は同じだと多くの人は考えるだろう?
じゃあ一日0.1%ずつ成長するとして、それを毎日欠かさず続けたとき、1年後にはどうなっていると思う?1日後が1.001、2日後が1.001×1.001、3日後が1.001×1.001×1.001と1日ごとに1.001を掛けていけばいいわけだから、1年後は1.001365(1.001の365乗)となる。この答えは1.4403になるんだ。元の約1.4倍。これを身長で考えてみると、身長1メートルくらいってのは大体4歳くらいの子供の身長だ。それに対して、身長1.4メートルは小学校5年生(11歳)くらいだ。4歳の子と11歳の子を同じくらいの体の大きさと考える人はいないだろう。4歳から11歳までの変化だったら、かなり大きくなったと感じられるわけだから、1.4倍っていうのはとても大きな成長と言えるだろう。
ところで、この計算が複利計算だっていうことには気づいたかな?そう、今日話したかったことは毎日の努力の積み重ねは投資と同じで複利効果があるってことなんだ(「複利って何だっけ?」という場合はこちらを見て復習してね)。このように努力を重ねると、日々の成長は微々たるものでも、長期的に見たら複利の効果が働いて大きく成長できるというわけだ。
石の上にも三年

「石の上にも三年」っていうことわざがあるけど、同じ努力を3年続けたらどうなるか考えてみよう。計算式は分かるかな?1.001365×3、つまり1.0011095だ。この答えは2.9879になる。つまり3年間、努力を毎日続けたら、3倍成長すると解釈できるわけだ。
父さんは何年もほとんど運動をしていなかった30代後半から一念発起してマラソンを始めたんだけど、2年半でフルマラソンを完走できるまでになった。走る練習を始めた当日のことは今でも覚えているけど、1kmも走らないうちに苦しくなって、歩いたり走ったりを繰り返し、なんとか3kmを走った。それが3年もしないうちに42kmを走れるようになったんだから、自分でも大きな成長だと思うよ。
以前、イチローの「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だ」という言葉を紹介したけど、努力を続けることで最初は想像もしていない地点までたどり着くことができると父さんは信じている。だからサヤカとシュンにも何かの目標に向かって努力を続けてもらいたい。
今日の話はこれでおしまい。じゃあ、またね。





