サヤカ、シュン、今日は『一流の頭脳』という本の内容を参考にして、ストレスに強くなるための方法を話そうと思う。誰でも人間関係で嫌な気分になったり、将来に対して不安を感じたりするはずだけど、その状態が続くと心だけでなく身体にも悪い影響を及ぼすことになる。受験勉強や職場の人間関係など、人生のあらゆる場面でストレスはついてまわるけど、ストレスに負けない強い心や精神力を持てたらどんなにいいかと思うよね。だから今日話す内容はきっと役に立つはずだ。

強い心は健康な体から

結論から言うとストレスに強くなるためには運動の習慣を身につけることが大切なんだって。運動を習慣づけることで、ストレスに強い体を手に入れることができるということが科学的な研究から分かってきたそうだ。

習慣的に運動をしている人はストレス耐性が高くなるというわけだけど、そのメカニズムはワクチン接種と似ている。今はコロナウイルスのワクチンが話題になっているけど、サヤカとシュンもインフルエンザのワクチンは受けたことがあるよね。ワクチンが効果を発揮するのは、体に無毒化したウイルスを入れることで身体の免疫機能が高まるからなんだ。体にあまり強くない毒を入れると、身体がパワーアップするというわけだ。

運動によってストレスに強い体ができるのも、ワクチンに似たようなメカニズムらしい。運動はそれ自体がストレスで、運動すると体に負荷がかかる。体に負荷がかかると、それに耐えるために体が強くなる。筋肉はまさにその典型で、重いものを持ち上げたり筋トレをすると筋線維が傷つく。筋肉痛が起こるのはそのせいだ。傷ついた筋線維が修復されるときに太く丈夫になる。

運動がストレスに強い体をつくるメカニズムを詳しく説明すると、以下のようなことらしい。

  • 運動中はストレスホルモンのコルチゾールが分泌される。
  • 運動が終わると血液中のコルチゾールは減少して、元のレベルに戻る。
  • 運動を繰り返すと(1)運動時のコルチゾール分泌量は減るようになる。(2)運動後のすみやかにコルチゾールレベルは元に戻るようになる。(3)さらに運動だけでなく、日常生活でストレスにさらされることがあっても、コルチゾールが分泌されにくくなる。

このように運動をすることで身体だけでなく精神的にも強くなっていくメカニズムが人間には備わっているんだ。

どんな運動が効果的か

運動にはいろんな種類があるけど、ストレスに強い体を手に入れるにはランニングやスイミングなどの有酸素運動が効果的だそうだ。有酸素運動というのは簡単に言えばあまりきつくない運動のこと。ジョギングやスイミングなんかはその例だと思う。有酸素運動の反対は無酸素運動で100mダッシュなんかはその典型だね。きつすぎる運動を続けると免疫力が下がると言われているから気を付けてね。まあ、若いうちは多少きつい運動をしてもいいと思うけど。

さらに継続してできること、つまり運動を習慣化することが重要だそうだ。少なくとも1回あたり20分以上、できれば30~45分の運動を週に2,3回行うといいらしい。父さんは知っての通りマラソンが趣味だから、定期的に走っている。走る習慣がなかったころは、仕事で嫌なことがあると数日嫌な気分を引きずることがあったけど、走るようになってからは嫌なことがあってもその日の夜少し走れば気分が元に戻るようになった。走っている間は余計なことを考えなくなるというのがいいんだろうね。ストレスにはマインドフルネスという瞑想が効果的とも言われているけど、ランニングもそれに似た効果があるように思う(マインドフルネス瞑想についても二人にぜひ伝えたいと思っているから、また別の機会に話そうと思う)。

いきなり運動するのはちょっと難しいと感じる場合は、ウォーキングから始めるのがいい。歩くことなら無理なく始められるよね。まずは体を動かすことを習慣化しようというわけだ。定期的にウォーキングする習慣が身についてきたら、歩く速度を速めたり、ジョギングをすることで体への負荷を上げることができる。

今日言いたかったことを一言でまとめると「運動習慣を身につけて、強い心と体を手に入れよう」ということだ。

今日の話はこれでおしまい。じゃあ、またね。